岩国の星空と自然のギャラリー

テーマは「岩国の美しい空をいつまでも」☆彡  岩国天体同好会の活動を中心に、星空、自然、ローカルな話題を紹介していきます。         

2021年03月

吉三です。

今月は目立った天文現象もなく、また黄砂の飛来もあって良い観測条件に恵まれませんね。
その中で今月の一番は4月17日(土)の月と火星の接近でしょうか。

話題の提供に何かないかと調べてみるとありました。

旧ソ連のY.ガガーリン宇宙飛行士が、世界初の有人宇宙飛行に成功したのが
60年前の1961年4月12日。
当時10歳だった私はとても宇宙に興味を持ったことを覚えています。
同級生の友達の家に行き、「子供の科学」という月刊誌を借りて、読みまくり、
手作りの望遠鏡で月を見たり、中学時代は友人3人と「ガリレオ天文同好会」を立ち上げ、
友人の8cm反射で観測会やしし座流星群の観測(今も記録が残っています)をしました。
そんなこんなであれから60年、早いものですね。

他にもありました。
ヘール・ポップ彗星、近日点を通過したのが1997年4月1日でした。
このとき二鹿で撮った写真は、アマチュア無線のQSLカードにしています。

世界初、ブラックホールの撮影に成功したのが2年前の4月10日でした。
さがしてみるとまんざらではないですね。


今月の星空(2021年4月)
今月の星空・天文現象はアストロアーツの「星空ガイド」を引用させていただいています。
https://www.astroarts.co.jp/official/about-j.shtml
  
4月の星空

今月の天文現象
  4月17日(土) 21時8分  月と火星が接近(0°08′)
  4月22日(木) 21時     4月こと座流星群が極大(HR=15・条件悪)
  4月23日(金)    2時24分       しし座42番星の星食(福岡潜入)
  4月27日(火)         火星がふたご座散開星団M35に接近

 15cm反射(笠井トレーディングGINJI150)の主鏡を後方に5センチ下げる改造とCANON FD レンズにフィルターホイールを装着するための改造をしてみました。GINJIはそのままでASI294MMProを装着するとバランスが悪いので(コマコレクターからのフランジバックが70mm程度)、主鏡を5センチ後方に下げるためにネジスペーサー(50mm)を使ってやってみました。
IMG_6777
 後方から、円筒形のカバーを取り付ける予定です。押しねじは締めると先端が動いてしまうので、先端位置にくぼみを入れて動かないようにしています。ちょっとネジが長いので不安ですが・・・。(ネジのまわりには植毛紙が貼ってあります。また必要な個所にも植毛紙を張り付けています。)
IMG_6769

これで、写真のように延長等を使用しないでピントが出せると思います。フランジバックが70mm前後になるようにカメラとフィルターホイールの間に13mmの延長等を入れて使用します。うまくいくかどうか・・・。
 次に、CANON FD レンズにフィルターホイールが装着できればLRGB画像で撮影ができるので、無理やり改造してみました。(FDレンズのフランジバックは42mmとなっています)
IMG_6763
 左が改造したもの、右はFDレンズにEOSマウントのカメラ(?)を装着するアダプターです。なぜこのような物があるのか不思議です。これを使ってEOSにFDレンズを付けても撮影はできません。フランジバックがFDはEFより2mmも短いのですから。このアダプターのEFマウントの側を削って取り除いて、ASIカメラに付属しているT2-T2アダプターをねじ止めして(M2ネジ)、ASIカメラに取り付けられるようにしました。ただし、1mm程度のスペーサが必要でした。
IMG_6761
IMG_6757

 これが取り付けた状態です。
IMG_6767
 撮影はこの写真のような感じになります。フランジバックの調整には手間がかかりましたが、何とかピントも出せるようになり、30日夜に試写してみました。
IC443_444_210330_294MM_AOO_noflat_1

 *写真右下の円形のシミのようなものはフィルターに付着したゴミが原因かと・・・。 
 
 相変わらずのAOO合成です。月明かりが激しいのでLRGB画像は撮影できませんでしたが、ピントの確認は出来ました。この300mmF2.8は解放では星像は使い物になりませんが、F3.3で撮影すると上の写真程度になります。やはり、F4でないとだめかな・・・。RedCat51がF4.9でそれよりも明るいこともあり使い方によっては役に立つと思います。(O.T.)

同好会メンバーのみずがめ座さんから新着画像が届きました。

絶妙な配置バランス
露出と距離感
神々しい

鳥肌が立つような素晴らしい画ですね  (*''▽'')



桜と満月
(画像をクリックすると画面が切り替わり、もう一度クリックすると大きな画面で楽しめます)
20210329201555_IMG_9250



写真に言葉は要らない・・・ またもや、そう感じました。



代理投稿・イッシー


五藤光学研究所80㎜3枚玉EDスーパーアポクロマート鏡筒が、旅立ちます。
2021.03 梱包

・・・機材譲渡では、ありません (;'∀')

対物レンズの汚れが目立ってきたので、取り返しがつかなくなる前に、修理に出すことにしました。
2021.03 現状

五藤テレスコープ㈱は今でも、根強いGOTOファンのために廉価なメンテナンスに対応してくれます。
http://gototelesco.co.jp/support.html
実は、この80㎜3枚玉EDスーパーアポは、7年前に五藤テレスコープにカビ除去を依頼しました。
当時、メンテナンスから帰還したスーパーアポの対物レンズは、非常にクリアでした。
2014.10 GOTO
(7年前の連絡メールの中から一部を抜粋しました)
・・・
対物レンズのカビは、第1面と第6面のみで、内部は幸いなことに無事でした。
よって、最外面のみの清掃で、画像のようになりました。
清掃後はコリメーターを用い、Or6mm(200倍)で人工星を見ましたが、問題ございません。
この対物レンズは「3枚玉スーパーアポクロマート」というタイプで、殆ど市場には出ていない、貴重な対物レンズです。
・・・

この鏡筒は「月」専用機との位置づけですが、昨年の火星準大接近でも頑張ってくれました。
さすがにC8-N(200㎜反射)には敵わなかったですけどねぇ (^_-)-☆
(80㎜3枚玉EDスーパーアポで撮影した火星です)
2020.10.05_Mars_GOTO

現在、五藤テレスコープでは大型望遠鏡の改修案件で立て込んでいるようで、納期は約1ケ月かかるとのことでした。
今回のメンテナンスで、また精悍な顔(レンズ)になって帰還することを待ち望むこととします。


投稿:イッシー

前回(3/16「電視観望ハイテク望遠鏡eVscope」)の関連記事です。
先日(3/23)、もう一度「HAさん」宅にお伺いしました。

目的は、eVscopeのピントの追い込みです。
今回はライブビューを見ながら、鏡筒最後尾のダイヤルを回して調整しました。
バーティノフも付属していますが、恒星像を見ながら、星像が最も小さく見える位置を探しました。
基本的には、工場出荷段階でピント調整されているはずですが、前回の訪問の際に、使い方が分からないまま、ピント位置を触ってしまったので、像が甘くなっていました。
HAさんもそのことが気になっておられたようなので、今回の訪問で星像が改善され、喜んでいただけました。

操作方法も復習の意味で、何回か確認しながら、幾つかの天体を観望しました。
[観望リスト]
 ①オリオン星雲・・・いつ見ても素晴らしいです!
 ②散開星団 M37・・・星々のまばら感は最高かと思います
 ③二重星アルギエバ(しし座)
 ④ふくろう星雲M97・・・なんとかギリギリふくろうの目が判別できました
 ⑤M 65・66・・・渦巻きがクッキリと見えました
 ⑥NGC 3628・・・エッジオン銀河の暗黒帯が写真のように見え、感激モノでした
 ⑦子持ち銀河 M51・・・これも素晴らしい写真に近いイメージで渦巻きを楽しめました

eVscopeの強みは、「電視」とともに「画像保存」ができることです。
以下のとおり、M51を保存しました。
eVscopeの「電視」では、もっと鮮明に見えることを付け加えておきます】
eVscope-20210323-121618


投稿:イッシー
(蛇足)
私事、機材整理により以下の機材を譲渡しました。
・MEADE LX-70 MAX150
・SkyWatcher AZ-GTi
・Celestron C8-N 
・SIGMA 18-35㎜F1.8 DC HSM
・Canon EOS KissDX(SEO改) など
現有機材は、次のとおりとなりました。
・タカハシ FS60-CB
・CORONADO ソーラーマックス60
・五藤光学研究所 80㎜(F15)3枚玉EDスーパーアポ
・タカハシ ε160
・SkyWatcher BKMAX180
・Celestron C11
 今回の機材整理により中古のタカハシFS128を入手予定でしたが、光学系にやや難ありと思われたので、ドタキャンしました。
 もっと程度の良いFS128クラスの中古品を探すか、「eVscope」を購入するか、悩ましいところです。
 もう少し、悩んでみようと思います。

↑このページのトップヘ